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糸魚川翡翠について

2016年9月24日、金沢で開かれた日本鉱物科学会にて、糸魚川からも採集される翡翠が日本の国石に選定されました。

翡翠は、エメラルドとならび5月の誕生石に指定されている他、35周年の結婚記念日の宝石としてサンゴと共に選ばれています。翡翠は一般の方にもその名は広く知られており、親しみのある宝石のひとつとして私たちの生活に身近なものとなっています。

糸魚川翡翠とは

糸魚川産の翡翠は、世界最古級の歴史を持ち現在、国の天然記念物に指定され採掘は出来ません。
海岸や海中で拾うか、地元糸魚川の方に分けていただくしか入手する方法はありません。

新たに採掘されるその他の石とは違い資源が限定されており、高品質な翡翠の希少価値は年々上昇しています。
また、ヒビが入る特徴や他の鉱物と共生して採掘されたものが多いため加工が難しいのが特徴です。

糸魚川翡翠は、北アルプスなどから流れる清流で洗われ、日本海の荒波で磨かれる為、きめが細かく程良い半艶の状態で見つかることが多く、微細な結晶がキラキラと煌く美しさは、糸魚川翡翠の魅力の一つとなっています。

翡翠の特徴

翡翠は古代の宝石として大変重宝され、玉(ぎょく)と呼ばれてきました。
玉(ぎょく)には2種類あり、硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)とがあり、一般的に呼ばれるJade ジェードとは、翡翠の総称という意味合いになります。
糸魚川産の翡翠は硬玉(本翡翠)です。

硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)との違いは、名前の通り硬さに由来していますが、最大の違いは硬玉(ジェダイト)の方が圧倒的な多色性を持っているということです。
「翡翠の7色」という言葉がありますが、実際はそれ以上の色があり、新緑のような鮮やかな緑、青空のようなブルー、レッド、イエロー、オレンジ、ラベンダー、グレー、ブラックなどが存在しています。

日本では、新潟県糸魚川市(糸魚川ヒスイ)をはじめ、鳥取県若桜町(若桜ヒスイ)、兵庫県養父郡(大屋ヒスイ)、長崎県西彼杵郡(長崎ヒスイ)などから産出されていますが、その中でも国の天然記念物に指定されている「新潟県小滝川上流の明星山」、「新潟県青梅川上流の橋立」が国内の翡翠の産地としては特に知られています。

「翡翠」という名前には、赤と緑の玉という意味があります。

古来では、翡翠を魔物から身を守る護符や呪術具、お守りとして身に付ける習慣があり、数珠や勾玉、ペンダント、丸玉などに加工して身に付けるなどをして親しまれてきました。
現在では、エメラルドと共に5月の誕生石として親しまれている他、35周年の結婚記念日の宝石としてサンゴと共に当てられています。

日本の国石「翡翠」

2016年9月24日に金沢市で行われた日本鉱物科学会の総会にて「日本の石(国石)」として翡翠が選定されました。
これは日本で広く知られて、国内でも産する美しい石であり、鉱物科学のみならず様々な分野でも重要性を持つものを改めて「国石」として 選定することにより、自然科学や文化・芸術の観点などを含め、広い知識を共有していくという事を元に選定が進められました。

国石の候補は花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、翡翠の5種類で討論され、水晶との上位2つによる決選投票の結果、水晶が52票を集めたのに対し、翡翠がそれを上回る71票を集めたことによって、翡翠が国石に決まりました。

翡翠の産出は約5.5億年前より若い時代の蛇紋岩分布地域に限られ、藍閃石片岩や超高圧変成岩と同様、地球の冷却を示す岩石の一つとされています。
ヒスイを敲(たたき)石として使ったものが、糸魚川市の大角地(おがくち)遺跡から発見され、後期旧石器時代の利用例として知られています。

縄文時代に国内で加工された大珠は人類初のヒスイ加工の証であり、以後奈良時代まで利用された勾玉と共に日本史で重要な石となっています。
その後、日本からのヒスイの産出は忘れ去られますが、1938年に新潟県でヒスイが再発見され、現在では新潟県糸魚川市をはじめ兵庫県養父市,鳥取県若桜町,岡山県新見市,長崎県長崎市など日本各地においても確認がされています。

翡翠の名は一般の人にも広く知られており、まさしく日本のシンボルにふさわしいとして国石に認められました。